燃費は30以上にしろよ!絶対にな!!できなければ。。わかるな??
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最終更新日:2016/04/30
三菱自動車燃費不正問題
いつもこがねむしブログをお読みいただきありがとうございます。
三菱自動車に補償して欲しい額を計算してみた(燃費データ不正問題) に引き続き。
今日も三菱自動車の燃費データ不正問題についての話です。
↑が発表前のデータです。
↑ですね。
ところが、現在は、↓
↑燃費がーーーと表示されています。。。
↑ですね。。。
燃費隠しの術!
今回の三菱自動車の不正で、私が疑問に思ったのは、
なぜ燃費のデータを不正に操作してまで燃費をよく見せたかったのでしょうか??
普通に考えたら、一生懸命力の限りやって目標燃費を達成できなかったら、
「すみません。目標の燃費は達成できませんでした!!」
と謝れば良さそうなものですよね??
でも、
もしも、開発の前に、大前提として、
※以下架空の会社の話です。
上司「燃費は30以上にしろよ!絶対にな!!できなければ。。わかるな??やるんだぞ!!やれよ!」
部下「は。はい。がんばります。」
一ヵ月後。
上司「どうだ?開発は進んでいるか?」
部下「いえ。28.5しかでません。」
上司「なに?30キロに対して5%も低いじゃないか!!
燃費30以上は絶対に達成しろというのが業務命令だったよな。
子どもはもうすぐ高校生か?お金のかかる時期だな。大変だな。
わかるな?もうこれ以上言わせるなよ!!燃費目標は30な!!」
一ヵ月後
部下「燃費が30になりました!!(っていうか30にしました!!)」
上司「それでよし!!よくやった」
※以上架空の会社の話です。
こういう会社だとしたらどうでしょう??
私が部下なら同じことをするかもしれません。部下は責められません。
JR西日本の福知山脱線事故でもそうです。
JR西日本の日勤教育が諸悪の根源だったわけです。
ミスをしたあとの、辛い懲罰を受けるのが嫌で、安全を度外視して、自分の保身のために、
めちゃくちゃなスピードをだしてしまったのです。
もしもミスをしても辛い懲罰がなければスピードを出しすぎることはなかったはずです。
さて三菱自動車の社内環境はどうだったのでしょうか??
以下に面白い記事を見つけました。
以下に引用させていただきます。
三菱自動車、新車開発の遅れを理由に管理職を「クビ」 異例事態に業界内で波紋広がる
三菱自動車工業の開発部門の管理職2人が、新型車開発の遅れを理由として諭旨退職となっていたことが明らかになった。
新型車の開発担当者が「適切な報告を怠った」(広報部)ことで、戦略モデルの開発スケジュールの大幅な見直しを迫られた責任を明確化するためとしている。
諭旨退職とは社員の自主的な退職を求める一方、期限内に退職を申し入れなければ懲戒解雇するというもので、事実上の懲戒処分といえる。
新型車の開発遅れで責任者が「クビ」になるのは「業界でも珍しい」(日系自動車メーカー開発担当役員)。
三菱自系サプライヤーなどからは、今後の新型車開発で開発部門が「萎縮するのでは」と懸念する声も出ている。
RVRはグローバル展開するモデルとして高い低燃費化目標を掲げており、これを達成するため、車両の軽量化がキーとなっていた。
諭旨退職となった管理職2人は、RVRの軽量化の責任者だったが、三菱自によると「目標重量を達成できないことが明らかになったにもかかわらず、
重要な機関決定の場でも開発の遅れを報告しなかった」(同社執行役員)。目標としていた車両重量や燃費の目標を達成できないことが明らかになり、
同社は新型車の開発スケジュール全体の見直しを余儀なくされた。
「厳しすぎる」との声も
三菱自にとって重要な戦略モデルで新車開発スケジュール全体を見直すことになったとはいえ、
これらを理由に退職を迫られるケースは珍しい。戦略モデルの開発計画の遅れは、同社の業績にも大きな影響を及ぼすことの
重大性を考慮したと見られるものの、同業他社からも「処分は厳しすぎるのでは」との見方も出ている。
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12603.html より引用させていただきました。
要約すると、三菱自動車の開発責任者がクビになったという話です。
その理由は
三菱自によると「目標重量を達成できないことが明らかになったにもかかわらず、
重要な機関決定の場でも開発の遅れを報告しなかった」
という理由です。
なぜ開発責任者は、目標重量を達成できないとわかったのに、それを報告できなかったのでしょうか?
先ほどの架空の会社の話をもういちど書いてみましょう。
※以下架空の会社の話です。
上司「燃費は30以上にしろよ!絶対にな!!できなければ。。わかるな??やるんだぞ!!やれよ!」
部下「は。はい。がんばります。」
一ヵ月後。
上司「どうだ?開発は進んでいるか?」
部下「いえ。28.5しかでません。」
上司「なに?30キロに対して5%も低いじゃないか!!
燃費30以上は絶対に達成しろというのが業務命令だったよな。
子どもはもうすぐ高校生か?お金のかかる時期だな。大変だな。
わかるな?もうこれ以上言わせるなよ!!燃費目標は30な!!」
一ヵ月後
部下「燃費が30になりました!!(っていうか30にしました!!)」
上司「それでよし!!よくやった」
※以上架空の会社の話です。
この架空の会社をまた別の自動車会社の架空の会社の設定にします。
※以下架空の会社の話です。
三○自動車執行役員「燃費は30以上になるように軽量化しろよ!絶対にな!!できなければ。。わかるな??やるんだぞ!!やれよ!」
管理職「は。はい。がんばります。」
一ヵ月後。
執行役員「どうだ?開発は進んでいるか?」
管理職「は。はい。開発しています。進行中です。がんばっています。(ってめちゃくちゃな設定なんだよな。無理だよなぁ。。。)」
執行役員「そうかそうか。よしよし。がんばれよ。」
一ヵ月後
執行役員「どうだ?開発は進んでいるか?期限は決まっているからな。」
管理職「は。はい。たぶん大丈夫です。遅れの報告はありません。(ってどうしよう。ぜったい無理だよ。。。でもいえない。。)」
一ヵ月後
執行役員「どうだ?開発は進んでいるか?期限は明日だぞ。」
管理職「すみません。無理でした。」
執行役員「何をいまさら言ってるんだ!!遅れるにしても、報告が遅すぎるわ!!クビ!!!」
※以上架空の会社の話です。
こういう会社だったらどうですか?
無理でしたと正直に言ったらクビです。
クビを避けるには、嘘のデータでも出すしかありません。
同業他社から見ても異例の厳しい処分だそうです。
このような処分が下るような社内風土だと、開発者は嘘でも捏造でもいいから、
良いデータをだしそうですよね。。。
それか、本当のことを報告して首になるか。。。
到達困難な目標をだしつつ、それを達成できなければクビ!!
などという社内環境だとしたら、
そういう環境こそが一番の問題ですよね??
「すみません。目標の燃費は達成できませんでした!!」
と簡単にいえない社内風土だったことは、管理職のクビの一件を見ても容易に予見できそうですね。
簡単に言える環境なら言うでしょう。言えない状況をつくっていたのではないのでしょうか?
「燃費の目標が達成できないという報告は絶対にありえない!!
そんな報告は絶対に許さない!!」
という状況に追い込んでいたのではないでしょうか?
そんな会社なんだと思います。
どうやって再生するんでしょうか??
退職した幹部も「不当解雇!!」などと言って裁判をしなかったということは、
自分に非があることは認めたのだと思いますが、
開発が遅れたと正直に言っても降格やひどい仕打ちがまってそうだから、どうしようもないですよね。。。
「もうこんな会社辞めたほうがいいわ。」って感じですね。
arigatou358
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あかんよーーーー。 これはあかん!! タ