中１の張本智和選手 卓球世界ジュニア選手権 シングルス金メダル

arigatou358

号外です。

南アフリカで開催されていました、

卓球の世界ジュニア選手権の結果です。

この大会は２０１６年のジュニア世代の世界一を決める大会です。

日本国内大会で言えば全日本選手権です。日本一を決める大会です。

高校野球で言えば夏の甲子園です。

何がすごいのか？おめでたいのか？

この大会はジュニアと名が付きますが、

中学生世代の大会ではありません。

１８歳までの選手が参加する世界選手権です。

張本智和選手は

まだ中学１年生の１３歳です。

中１がもしも高校のインターハイに出て優勝するだけでもすごいのに、

インターハイどころではなく、世界大会ですからね。。。

そこで張本智和選手が優勝したのです！！

水泳やフィギュアスケート、体操などの個人競技なら、中学生世代が金メダルに

なることもありますが、直接相手と対戦する競技の卓球、

とくに男子は筋力の差が出やすいので、

女子に比べてもなかなか年少で上の世代に勝つのは難しいです。

あまりにもおめでたいので、試合が終わって興奮が冷めないうちに書いています。

感動しました！！おめでとう！！

arigatou358

ここからは張本選手の今大会の戦いぶりを振り返りたいと思います。（シングルスのみ）

張本選手はこれまでにも数々の大会で優秀な成績を収めていますので、

（Ｕ２１の大会で優勝など、）

１８歳以下の世界ランキングでは１位です(一般を含めると７７位です。水谷選手は５位です。)

http://www.old.ittf.com/ittf_ranking/WR_Table_3_A2.asp?year1=2016&month1=12&Category=18M

上のittf（国際卓球連盟）サイト参照

世界ランキング１位だからと言って簡単に優勝できるものではありません。

たとえば、先ほどのランキングで現在５３位（１８歳以下）にtogami shunsuke という選手がいますが、

８月に行われた国内の中体連の全国卓球大会準々決勝で、

１－２と負けていて、さらに８－１０というところ、

あと一点でも取られたら負け。というところまで追い込まれたこともありました。

（まぁそこから負けずに勝って、中１で全中優勝したんですけどね。。。）

戸上　隼輔選手も中３で世界ランキング４２８位のすばらしい選手です。

前フリはここまでにして、

初戦（シードなのですでにベスト６４からです。）

PIERAERT Valentin　との対戦でした。

相手は１７歳ベルギーの選手です。世界ランキング５０７位

〇11-5

×9-11

〇11-3

〇11-4

×7-11

〇11-5

と4-2で勝っています。

取ったセットは楽に取っているように見えますが、

それでも２セットは取られているので、簡単に勝てる、

圧倒的に強くて相手を蹴散らしたというわけではないんでしょうね。。。

戦術などもあるので、一概に言えませんけどね。

２回戦（勝てばベスト１６です。）

２回戦はAMATO Antoninoとの対戦でした。

イタリアの１７歳の選手です。世界ランキングは４６６位です。

〇11-7　〇11-5　×8-11　〇11-4　〇11-8　と

まぁ危なげない勝利ですね。

３回戦（勝てばベスト８です。）

３回戦はXU Haidong　との対戦でした。

中国の選手です。世界ランキングは２１１位の１６歳です。

この試合は

〇11-9

〇11-8

〇11-9

×9-11

×8-11

×4-11

〇13-11

でした。

３ゲーム先に取ってなんとか押し切るかと思いましたが、

その後３ゲームを取り返されてしまいました。。。

しかも５ゲームまでは接戦でしたが、

６ゲーム目は4-11で落としています。。。

７ゲーム目はデュースで辛勝でした。

よく勝ったと思います。

４回戦（勝てばベスト４です。）

準々決勝はCASSIN Alexandreとの対戦です。

１８歳のフランスの選手で世界ランキングは173位です。

この試合も接戦で

×9-11

〇11-6

×9-11

〇11-3

〇13-11

×8-11

〇11-8

と第７ゲームまでもつれ込んでの勝利です。

第５ゲームのデュースを制したのが良かったですね。

５回戦（勝てばベスト２です。）

準決勝はYANG Shuo　との対戦です。

１５歳の中国の選手です。世界ランキングは３２２位です。

この試合は

〇11-6　〇12-10　〇13-11　×9-11　×10-12　〇11-3

4-2での勝利でした。

簡単に勝ったように見えますが、第２ゲームと第３ゲームはデュースで

取ったもの。第４，５ゲームも９本や１０本でも敗北ですから、

かなり競っていますね。

決勝戦（勝てば優勝です。）

決勝の相手はCHO Seungmin選手です。

さきほどのＵ１８世界ランキング２位の選手です。（一般では103位）

http://www.old.ittf.com/ittf_ranking/WR_Table_3_A2.asp?year1=2016&month1=12&Category=18M上のittf（国際卓球連盟）サイト参照

張本選手はＵ１８の世界ランキングが１位で一般の世界ランキングも７７位ですから、

勝つのが当たり前かと思われるかもしれませんが、

ランキングどおりに勝つとはかぎりません。

たとえば、女子の世界ランキングＵ１８

この上位６位まで日本人が独占しています。

そのうち４人は今大会にも出場しています。

普通にランキングだけを見ると、シングルスベスト４独占か？

と思われますが。。。ベスト４に一人残っただけです。

たとえば世界ランキング１１位（Ｕ１８では１位）の伊藤美誠選手はベスト３２どまりでした。

相手は世界ランキング２３４位の選手でしたが、負けました。

世界ランキング９位（Ｕ１８では２位）の平野美宇選手も同様に負けました。ベスト８どまりでした。

相手は世界ランキング２５４位の１５歳の選手ですが、4-0という完敗でした。。

これを見るだけで

ランキング上位の選手が必ずしも簡単に勝つということではない

むしろ完敗してもおかしくない。

ということがお分かりいただけると思います。

さて、

その決勝戦ですが。

×7-11

×9-11

〇11-6

〇12-10

〇11-8

×7-11

〇11-7

とこれもかなりの接戦になりました。

第４ゲームのデュースを取りきったのが大きかったですね。

本当に勝負強いです。

なぜ張本　智和選手は　競ったぎりぎりの試合で勝つことができるのか？

さきほども書きましたが、

中体連の準々決勝などは8-10で負けていて、そこから１点でも取られたら負け

というところから逆転で勝ちきりました。

理由は

ここが私が張本選手を好きなところでもあるんですが、

気合いがすごいんです。

世の中に気合いが入ってなくてだらだらしているひとが多い

このご時勢。

めちゃくちゃ気合が入っています。

youtubeの動画を見ていると

外国人がコメントでannoying (うるさい。迷惑の意)

と批判を書いていますが、

おそらく卓球をよく知らない人でしょう。

気合いで声を出すことはよくあることです。

あの一点取るごとに雄たけびを上げるところがいいんですよね。

気合いが入っていて実に気持ちがいいんですよね。

takurepoの取材で勝負強さの理由をこう答えています

勝負強さの理由は普通に「気合い」だと思います。

引用元

http://www.takurepo.com/championship/2016/12/003687.html

気合いが入っているから負けないんですよね。

このレベルになると勝つか負けるかは紙一重というところもあります。

そこで勝つか負けるか？

最後は気合いなんでしょうね。。。

ということで、

東京オリンピックは４年後１７歳ですからぜひ金メダルを狙って欲しいですね。

２１歳のオリンピック、２５歳のオリンピック

五輪3連覇も夢ではないと思います。

がんばれ張本　智和選手！！

arigatou358